デリカD:5 ディーゼルエンジン 4N14

デリカD:5 ディーゼルエンジン 4N14

実は車購入にあたって、これ程エンジンに関して調べなかった事はありません。

それ程、足回り、ミッション、そして何よりデリカと言う車自体に魅力を感じたので殆ど気にしなかったのです。

試乗の時も、そこそこ走ってくれれば速さには拘らない、と思っていたので特に気にしなかったと言うのもありますし、

アクティブギアを選んだ時点で、エンジンは一択。選びようが無かったと言うのもあります。

しかし、これはいいですね。悩みようが無い。後は何を付けるかを考えるだけ。結論が早い。よって、早く車に乗れる🚘

と、また話が購入時に戻ってしまうので、元に戻して…

そんな訳で、このデリカのディーゼルエンジンについては、全く知識が無かったので、少々勉強を兼ねて調べてみました。

型式 4N14 インタークーラー付ターボ

排気量 2200cc 4気筒DOHC

圧縮比 14.9

パワー 148ps/3500rpm

トルク 36.7kgf.m/1500-2750rpm

と、この辺りまでは知っています。

そして、この数字のパワーに関しては車の性格上、あまり気にしてしません。

ただ、デリカのこのガタイで2.2リッター。トルクは1500rpmで36.7kgf•m。十分なトルクですが、そこはターボ。いきなり36.7kgf・mのトルクが出れば別ですが、発進時にはかなりもたつくのでは無いかと想像出来ます。ガソリンターボほど圧縮比が低く無い(それでもディーゼルにしては低い)ので、低回転のトルクが薄いよー、なんて泣きが入るほどでは無いでしょうが、それでもターボはどうしても構造上ラグが出るので、それをどのように解決しようとしているのか気になります。

デリカD:5のディーゼルエンジン4N14の画像

ターボチャージャー

まず、ターボチャージャーは、VGターボと呼ばれる排気側ノズルが可変のものを採用しています。

ターボチャージャーは、排気ガスの力でタービンを回して、エンジン内に排気量以上の空気を強制的に送り込む事により、通常の吸気よりも大きなパワーを得る仕組みです。このタービンにはサイズがあり、当然大きなものの方がパワーは出るのですが、大きいものを回すには排気ガスにもパワーが必要です。

しかし、排気量の小さいエンジンでさらに低回転では、タービンをしっかりと回すだけの排気ガスの流速を得られず、そのため十分に空気を送り込めないと言うことが起こります。 回転数を上げるに従って排気ガスの流速も増えて、それは解消されますが、それまでの間はパワーが出ないといったことが起こります。

これがターボラグですが、タービンの羽の形状を工夫したり、排気ガスの流速を少しでも早くすることによって低回転からしっかりとタービンを回そうと言って考えられたのがVGターボのようです。

排気ガスの流速を早めるためには、途中のパイプを細くすれば早めることが出来ますが、そこを最初細くすると今度は回転数を上げて排気ガスの量が増えた時に、抵抗になってしまうのです。そこを可変にしていると言うことですね。

なお、日本国内仕様は日本の市場向けということもあり、タービン自体が若干小さなものを使用している様です。 できれば、タービンは大きくしていただければ・・・と思います。定評ある三菱製ですし。

MIVEC

可変バルブです。

何が可変かと言うと、低速時、高速時それぞれで、 吸気側バルブの開閉タイミング及びバルブのリフト量を変化させて、そのエンジン回転に最適な吸入量を確保しようと言うものです。昔よくチューニングで使われたハイカムは、カムシャフトの形に依存しているため、どうしても低回転域との調整を付けるのが難しい。MIVECは、これをカムシャフトとバルブ間に敢えてロッカーアームを採用し、それを制御する事で回転数に応じた最適なタイミング、リフト量を調整可能とするものと理解しています。 ただのバルタイの可変と言うだけでなく、リフト量を片側だけ変えることにより燃焼室内のスワール効果も狙ったものでもある様です。 このMIVEC、ディーゼルに限らず、三菱車ではかなり前から採用していると思います。もちろん、エンジン毎に最適な調整はしていると思います。

その他

あとインタークーラーは、三菱は昔から大き目ですね。目立つところに(冷やすためにはコレ大事)置いているせいもあるでしょうけど。ありがたい事です。

その分、配管が長くなってしまいますが、トルク重視のこの車には問題にならないと思います。

その他にも、クリーンディーゼルならではの排ガス処理システムや、コモンレール式できめ細かな制御が可能な燃料噴射システムなど、搭載されています。

こちらはどちらかというと運動性能よりは、環境性能を考慮した技術だと思います。

以上、今回長くなってしまったので、続きはまた次回以降に書きたいと思います。

デリカD:5のマフラー

しかし、この純正マフラーを撮った写真を見て気がつきましたが、内部に見えるパンチングパイプを見た感じでは、最後のタイコ部分に関してはストレート構造っぽいですね。