デリカD:5 軽油(ディーゼル)についての考察

デリカD:5 軽油(ディーゼル)についての考察

私はディーゼル車に乗るのはこれが初めてです。

もちろん、友人の車などの助手席に乗せてもらうことはありましたが、自分で所有するのは初めてです。

そこで、ディーゼル車の燃料である軽油について調べてみました。

以前の私の軽油に対する知識としては、

  • 価格が安い
  • 燃えにくい
  • スキーなどではその地方にあった軽油を使う必要がある

また、軽油を燃料とするディーゼル車については、

  • うるさい(独特の音がする)
  • 自然発火するため点火プラグ不要
  • 圧縮比が高い
  • トルク高
  • 黒煙

くらいのものでした。(少なっ!)

今回は自分で所有した事だし、もう少し理解したいと言う事で、今回は”軽油”について調べた結果を掲載します。

軽油を燃料とするディーゼルエンジンについては、また次の機会にとっておきます。

フューエルタンクの蓋の画像

価格の違いは何の違い?

ガソリンと軽油では、それぞれにかかる税金の種類が違い、1リッターあたり

ガソリン ガソリン税 53.8円+石油税2.8円

軽油 軽油引取税 32.1円+石油税2.8円

がかかります。更にはそれぞれに消費税もかかりますが、これはどちらも同じ。

仮に100円/1リッターで計算すると、ガソリンの場合は、そのうちの6割が税金ということになります。同様に軽油の場合は、4割が税金ということになります。

大体、販売価格でもこの程度の差になっていませんか。成分の差による価格差よりも税額による価格差と言うところでしょうか。

精製上の違い

細かい成分はの違いは難しくてよくわかりません。

ただ、石油から精製(蒸留)する過程での違いから、ガソリンは気化しやすく故に発火しやすく、軽油は気化し難く発火し難いと言う違いがあります。

この事が、エンジンの作りにも影響しています。多分…

なお、軽油は石油からの精製時にガソリン→灯油の次に醸成されるようです。

軽油の種類

一言で軽油と言っても、複数の種類があります。

軽油中のパラフィン(ワックス成分)が固まってフィルター類が目詰まりしてしまうため、その地域や季節に応じた軽油を使わないと翌朝には始動出来なくなったりするようです。

特1号〜特3号まであり、流動点の一番高い特1号が5℃以下で沖縄では年間を通じて使われており、逆に特3号(-30℃以下)は北海道の冬などで使われているようです。

その他の地域では季節に応じて変えているようです。そのため、スキーなどで住んでるところよりも寒い地方に行く場合は現地で給油して下さい、と言われるわけですね。

じゃあ、最初から全国で特3号を使えば良いじゃないかと思いましたが、それもダメなようです。

粘度

粘度と言えば、粘り気ですよね。 同じ燃料でそんなに違うの?と思いましたが、

水(20℃)を1とすると、
ガソリン(30℃)は約0.5
軽油(30℃)は約3
だそうです。
因みに灯油(30℃)は約1.3 (いずれも単位は㎟/S)

こうやって数字を見せられると結構違う。 セルフスタンドで給油していて、ガソリンに比べて満タンになった時に泡が引くのが遅いかなぁ、なんて思っていた事があったのですが、なんとなくですが納得しました。

 その他

バイオディーゼル燃料というものがあります。

生物由来の原料から作られるディーゼルエンジン用の燃料です。

次は電気自動車の時代か・・等と思っても、その電気を発電するのに未だに石油燃料を使っている事を考えると、個人的には是非実用化して欲しい燃料ですが、熱による劣化が比較的早く、またのゴムや樹脂部品も劣化させてしまうため、色々と考慮する事が多くて、まだ実用には時間がかかりそうです。 現在は使うとしても軽油に混ぜて使う事がほとんどで、その場合、現在の税法上では軽油引取税の対象になるようです。

色についてですが、ガソリンはオレンジ色(見方によってピンク色)に着色されています。 軽油は無色〜薄黄色で、灯油は無色です。 従って、ガソリンは色で区別が付きますが、無色の軽油と灯油を色で区別するのは無理なようです。(JXTGのHPより)

また、ガソリンスタンドの給油ノズルの色とは全く一致しません。できれば合わせてもらえると嬉しいですね。まぁ、給油中の燃料の色は見れませんけど。。

以上、知ってた事、知らなかった事がありましたが、まずはおさらいという意味で書いてみました。