大腸憩室炎1
大腸憩室炎と告げられ、さてどんなものなのか、あまり見当がつかないまま、処置室でCTを見ていただいた消化器内科の先生だけでなく、外科の先生のお話も聞く。
私の場合、どうやらただの憩室炎というだけでなく、炎症した部分が破れ膿瘍までできているらしい。手術も選択肢としてあり得るとのことだが、外科の先生曰く、抗生剤の投与で治ってしまうこともあるとのことで、当然その路線で治療をしてもらうことにした。
入院初日
入院が決まった後、家に電話して入院が決まったことを告げ、必要なものを持ってきてもらうことに。妻にはこちらの病院に来る前に連絡してあったので、すぐに繋がった。
この病院は、職場にはそこそこ近いのだが、家からだと車で1時間ほどかかる。それでも妻は必要なものを持って駆けつけてくれた。ありがたい。
色々と入院に必要な手続きをして、ようやくベットに落ち着く。部屋は4人部屋の窓側。熱があるのでパジャマだけでは寒くてかなわないので、パジャマの上にトレーナーを着る。
しばらくして、先ほどCT画像を見てくれた主治医となる先生から治療内容の説明を受ける。
内容は絶食絶飲。24時間の点滴と、12時間毎の抗生剤の投与。基本的にはこれだけ。
あとは、毎日の検温と必要に応じて血液検査、CT。期間は2週間程度とのこと。
入院生活
入院2日目以降の体調は、熱があるのと左下腹部の鈍痛が主なところ。
点滴による治療のため、点滴さえ繋いでおけば、特に行動に制限はないが(飲み食いは別)、腕が繋がれているため移動が億劫でベットに座って1日を過ごす。横になってるよりは、座っていたほうがお腹が楽な気がするため。3度の食事などがあれば少しは気分転換にもなると思うが、それも自分のところには運ばれてこない😅。
携帯をいじるか、売店で週刊誌などを買って読むくらいしかすることがない。テレビはあるのだが、普段昼間にテレビを見ることが無いので(会社勤めなので当たり前だが)日中にテレビを見ても、あまりピンとこない。そして何より、この生活で気が付いたのは、どの放送局も料理番組が多いこと。ちょっと油断すると、どこを選んでも料理関係の番組をやってる。NHKまで。こっちはペットフードのCMにさえ嫉妬しているというのに… そのため、番組表を見て本当に見たい番組だけ見るようにしていた。
また、部屋は日中はかなりの時間で陽が差し込む。秋も終盤だが直射日光はやはり暑く、隣の人はレースのカーテンを閉めてるが、自分は熱があるせいか、カーテンを開けて日の光を浴びると暖かで非常に気持ちが良い。窓際で良かったと思う。
逆に夕方から夜になると、熱が38度台まで上がるため、病院の布団だけでは寒くてパジャマの上にトレーナーを着たまま寝ていた。
絶食絶飲なので飲み食いが不可なのは当然だが、つらいのは同部屋の他の人は普通に食事を食べている中で自分だけ食べられないこと。いくらカーテンで仕切られていても箸や食器の音、匂いはする。おまけにお菓子まで食べられたら・・あ〜マイッタ。
そして、病院の夜は早く、朝は早い。朝は6〜7時には検温、血圧測定が始まる。さらに2、3日に一回は血液も同時に採取。これをきっかけに起き上がり、ベットに座った生活が始まる。
夜が早いといえば、点滴をずっとしているせいで、トイレが近い。2時間、早い時は1時間おきに目が覚めトイレに行ってる。まぁ、仕方が無いけど、点滴棒を転がして行くので同部屋の人には迷惑だろう。
(続きます)