カメラ・ビデオカメラのホワイトバランス調整に balens
先日はカメラ本体でのホワイトバランス調整のやり方を書きました。
現場でホワイトバランスを調整する場合は、グレースケールでは無くても、白い画用紙の様なものでも、白いTシャツでも何でも構いません。 その場にある物があればどんどん使いましょう。
そしてこのやり方で大事なのは、なるべく撮影する条件に近い状態でホワイトバランスを取ること。
これはどういう事かと言うと、撮影する照明の下で、被写体の位置に白い画用紙を置いて、実際に撮影する方向からホワイトバランス用の撮影をする、
もしくは、被写体の位置から撮影場所(カメラの場所)に向けてホワイトバランス用の撮影をするということ。
勿論、厳密である必要はなく、同じ光源が同じ様に当たってればそこで取れば良いのですが、これが舞台撮影等においては難しかったりします。
本番と同じ光源、同じ位置でリハーサルなどをしてくれて、そこで被写体に白い紙でも持って貰えれば最高ですが、そうもいかず当日ぶっつけ本番なんて事も有り得ます。
特に体育館によくあるナトリウム光や舞台のスポットライトの光などは、カメラ側でも判断が難しいのか、オートでは中々思うような色になりません。
balens
こんな時こそ、マニュアルホワイトバランスの出番です。
このような状況でマニュアルでホワイトバランスを撮る時に、わたしはbalensというものを使っています。
レンズキャップの真ん中に穴が開いていて、そこにフィルターが付いています。普段はレンズキャップとして使用していて、いざという時にこれを使用してホワイトバランスを取るというような使い方になるでしょう。
使い方は簡単で、このbalensを付けたまま光源へカメラを向け撮影した画像でホワイトバランスをマニュアル設定すればOKです。
事前にマニュアル調整ができない時、被写体の位置にホワイトバランスを取るのに適当な対象物(白い紙など)が無い時、非常に便利に使っています。
フィルターを変更することによって、フォーム寄りの色に調整することも可能で、そのためのフィルターも付属しています。
積極的な変更
ちなみにホワイトバランスですが、正確に設定するだけがその使い方ではありません。自由に設定を変えることで、朝焼けを夕焼け風にすることも十分可能です。
色々な色でホワイトバランスをとって試してみるとよいでしょう。 このように積極的にホワイトバランスをいじる場合、ホワイトバランスを取った色の補色方向の色合いになると覚えておくとよいでしょう。 あとはあなたの感性次第ですね。私はダメダメですが〜〜😅
頼りになるオート
屋外で撮影する場合、その撮影条件は朝から昼、夕方と刻々と変化しています。 ホワイトバランスはその度に取るのが基本ですが、いちいち気にしていられない場合も多いので、そんな時頼りになるのはやはりオートです。 多少ズレたとしても大外しの殆どないところが頼もしい。
注意点としては、マニュアルで設定した後、光源や状況が変わったのにそのままマニュアルのままで撮影して後悔することのない様に注意して下さい。
マニュアルに設定して撮影したら、一回毎にオートに戻す様な癖を付けるとよいでしょう。私もすぐに忘れるんですけどね。😝(色合いがおかしければすぐ気がつくのですが、屋外だと液晶モニタの視認性が悪いですからね。 マニュアル表示になっていないか確認することを忘れないようにしましょう)
もし設定の違うまま撮影してしまったら
そして、これを言っては元も子もないのですが、このデジタル時代、慌ててその場でホワイトバランスを調整しなくても、カメラ・ビデオカメラ共に後から好きな設定に変更する事も可能です😜
また、撮影時の状況に合わせること以外に、全く違うものにすることも可能になります。
頭の中の記憶に残っている色にするなどの加工も可能で(大抵は色濃くなりそうですが)、それはそれで面白いものです。
ただし大幅に違うものに仕上げる場合は、それなりに根気よく時間をかけて修正や調整することになり、時間も手間もかかります。
やはり出来るだけ、その場で実物の色を見て合わせるに越したことはありません。
そして次回、そんな時に頼りになる道具balensを使用した作例を比較してみようと思います。
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