無線LAN設定 802.11nプロテクションで速度アップ?(WXR-1900DHP2)

無線LAN設定 802.11nプロテクションで速度アップ?(WXR-1900DHP2)

802.11n プロテクション

今回、WXR-1900DHP2の無線LAN設定を見直してる時に、気がついた事があるので追記しておきます。

無線LAN設定の中にオプション設定として「802.11n プロテクション」というものがあります。

どんな機能?

メーカの説明では、

ネットワーク内に802.11nと802.11acが混在しているとき、
802.11nプロテクションを有効にすると、機器間の電波の干渉を緩和し、
通信速度が向上する場合があります。

とあります。

WXR-1900DHP2設定画面の画像

複数の端末が接続する環境(PCやスマホ等、多いですよね)でそれぞれが異なる規格を使用して通信する時に、お互いのパケットの衝突を無くしましょうと言うものです。

これはこれで良いのですが、注意しないといけないのは、
通信速度が向上”する場合がある”であって必ず通信速度が向上する”では無いということでしょう。

微妙な言い回しですが、要するに、”機器間の電波干渉によって”通信速度が低下している場合は、その干渉を緩和し通信速度が”回復”することがある。

と読んだほうがよいと思います。

わかりやすく言うと?

少々乱暴な言い方になりますが😅、私は以下のように解釈しました。(私個人の解釈なので間違っていたらごめんなさい)

高速道路の本線とICからの合流車線の合流地点に、信号機を設けると考えてみて下さい。

無線LAN高速道路は一車線しかありません。

複数の規格からのデータ(パケット)は、それぞれの道路を走る車です。

信号が無ければお互い快適に走れますが、合流地点では衝突する可能性があります。
衝突した車同士は一旦修理工場へ送って再度発車(再送)をするため、次に走り出すまでに時間がかかってしまいます。結果的に目的地へ着くのが遅くなります。
逆に合流地点に信号機を設ければ衝突は無くなります。 が、信号待ちが発生しこちらもやはり目的地へ着くのが遅くなります。
これらは結果的に通信速度の低下となって現れるだろうと予想できます。

どうするべきか?

衝突が起きている場合には信号機を付けたほうが(onにしたほうが)衝突が防げるため結果的に早くなることが予測されますが、ICからの車が来ない(衝突の可能性が無い)または少ない(衝突の可能性が少ない)ことがわかっていれば信号機は無いほうが(offにしたほうが)早いはずです。

実際にうちで試したところ、

iPhone6だけの場合はonではoffの場合に比べて1割程度遅くなりましたが、誤差の範囲かなぁと思えなくも無いです。

次に同時に古いiPadを使い始めたところ、offではいきなり3〜5割程度落ち込みました。再びonにすると1割〜2割程度の落ち込みで済んでいます。

これは、このオプションの効果があったと言う事だと思います。

もちろん、色々な条件によって結果は違ってくると思いますが、うちの場合は以前記事にしていますが、中継機を導入してそれなりの速度で通信出来るようになっていることもあり、1割程度の速度低下であれば無理に速度を求めるよりも急な速度低下を防いだほうが得策と考えて、常時onで使用することにしました。

このオプションを使用する場合は、自分の環境で何度か試してみてから使う使わないを判断したほうがよろしいでしょう。

以上は、あくまでも私の個人的な解釈であり、私の環境での結果という事で、ご理解願います。

ちなみに、このオプションはWXR-1900DHP2(baffalo)の場合、デフォルトではoffです。